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2016年4月17日日曜日

大谷祥平「教育の未来を明るく」

21歳・大学生


大谷 祥平


福岡県出身。2012年に一橋大学商学部商学科入学。現在はITマーケティングを専門として研究中。歌うことが好きで、アカペラサークルに所属する。趣味はマンガを読むことで、特に高橋留美子先生の大ファン。老後は子どもたちのために駄菓子屋さんを経営することが夢。


Opinion#1 : 私の興味分野✕政治「教育の未来を明るく -ゆとりについて-」
Opinion#2 : 若者の政治参加「知ろうと思えるほど楽しそうではない」




大谷くんが伝えたい政治に関する意見は、ずばり何ですか?
僕が今一番関心のある社会問題は、教育。特に“教育のゆとり”についてです。簡単にいってしまえば、僕はゆとりに賛成しています。それは学習内容的にもですが、国が教育に使うお金の面でも“ゆとり”を持って欲しいと考えています。
なぜ“ゆとり教育”に強い関心があるのですか?
母親が子ども好きで、それを見て育ったせいか、もともと子どもが好きなんですよね。そこで子ども達に重要な教育問題を考えるようになったのがきっかけです。中学生くらいの時の夢は保育士だったし、大学では幼い子どもと遊ぶアルバイトもしていました。
もう一つは、自分たちの年代がゆとり教育の経験者ということです。自分が小学生のときに土日授業がなくなったことを覚えています。そういう意味で“ゆとり”という言葉に敏感でした。
冒険のように楽しかった
大谷くん自身は “ゆとり”をどの様に感じていましたか?
何がゆとりだよ、って感じでした(笑) ゆとりゆとりと言って馬鹿にするような大人たちだけど、それを決めたのは自分たちだろ、って感じですよね。勝手に決められて、実行されて、それでゆとりだった言って馬鹿にされて。大人の勝手すぎるし、納得いきませんよね。いい気持ちはしません。
でも僕はゆとり教育を受けて良かったと思っています。土曜日は公園に行って緑の中で遊んだり、たまに旅行に行ったり。通学路じゃない道を歩くことは、冒険のようで、本当に楽しかったです。
でも今だに言われているんですよ、今の高校生の学力低下は小学生のときゆとり教育を受けたせいだとか。だからずっと僕たちの世代は引きずってしまうんですよね。




ゆとりのが原因で学力が落ちたというはっきりとしたデータはない
すごく楽しかったようですね!では、ゆとり教育って本当に問題があったのですか?
ゆとり教育が原因で学力が落ちたというはっきりとしたデータはないんですよ。ゆとりの世代でも、成績に上下があってその年によって違うんです。それにゆとりでない教育だと、詰め込み型教育になってしまうことが問題だったわけで、ゆとりにしてからは学校の授業では学ぶことができないことを学べました。土曜日授業が復活するという流れになっているようですが、土曜の時間は学校以外で過ごす大切な時間だと思っています。月曜から金曜まで学校という決まりきったコミュニティーに縛り付けられているのに、土曜日まで同じコミュニティーというのは良くないのではと。土曜が休みなら家族旅行にも行けますし、こころの“ゆとり”ができます。実際に土曜日授業をなくしたことで成績が下がったというデータがないのであれば、土曜授業を始める必要はないんじゃないかと考えています。
実際はマスコミの報道に世間が踊らされているだけ
なのになぜゆとり教育が悪いと言われてしまうのでしょうか?
たまたま学力が低下した年にマスコミが“ゆとりのせいで学力が低下した”と騒いだだけなんです。世間が大きく騒いでいるだけで、実際のところはどうなのかわかりません。
例えば台形の面積の求め方を教えなくなったことに関しては、“台形を二つの三角形に分けて考えよう”という違う視点で教えているんです。つまり発想の転換をしたということ。円周率が3.14から3になったのだって、小数点をならってないから3で計算していただけで、いずれは3.14も使っているんです。なのにマスコミが“簡単になった”というところだけクローズアップするから印象が悪くなってしまっているんだと思います。ただ公式を覚えるというわけではなく、いろんな考え方をしてみよう、というのがゆとり教育の方針なんです。





教員に心と時間の“ゆとり”を
“脱ゆとり”となった現在の教育には、どのような問題があると思いますか?
教えることや授業数が多くなったことで、教師の心の“ゆとり”がなくなることが問題だと思います。なぜなら僕は、教師にこそ“ゆとり”が必要だと思っているからです。モンスターぺアレントにぺこぺこ頭を下げたと思えば、校長にも頭を下げて、かと思えばPTAの監視まで受けなくてはいけなくて。なのに給料が多いわけでもない。実際うつになる教員が増えているというデータも出ているんです。教員に心や時間の“ゆとり”がなければ、教えることにきちんと集中できないですよ。それは自分も家庭教師をやっていて感じます。教師だって人間なんですからね。
フィンランドの学校では、担任教師の負担を減らし教えることに特化できるように役割分担ができているんです。日本の教師がもっと授業の準備に集中し、向き合うことのできるような環境が広まるといいと思います。
今後どのような教育政策をとっていくべきだと思いますか?
今までも戦後、ゆとりと脱ゆとりを2.3回繰り返しているんですよ。ゆとりにすると学力低下だ、脱ゆとりだと詰め込み型でだめだとか言って。そうやってマスコミがゆとり教育の問題点を報道すると、国民が騒ぐ。そうすると政治家は票を得るために“脱ゆとり”をマニュフェストとして提示する。実情も何も知らないのに騒いで政策が左右されているのはおかしなことです。だから僕はコロコロ変えて同じことの繰り返しをするのではなく、一括して長期的な政策を打ち出してほしいと思っています。教育の政策って結果が出るまでに時間がかかりますしね。
“ゆとる”のではなく、“総合的”な学習を
それから“ゆとり教育”という名前もおかしいと思っています。“総合型教育”という言い方があっているのではないかと思います。学力というのは知識だけではなく、コミュニケーション能力とか考える力とか、総合的な“人間力”で測るべきだと思うので。だから机に向って知識を詰め込むだけではなく、色々なコミュニティーで多様な経験ができるような教育システムにしていってほしいと思います。
そしてこのように、カリキュラムを変える、担任以外の教員を増やすなどの政策をとるにはお金もかかると思うので、教育に割く予算に“ゆとり”を持つということが大事だと思います。


今の若者は、政治に興味を持っていると思いますか?
ないですね。わかりづらいですし、知ろうと思えるほど楽しそうじゃないです。なんだかみんな、興味がないのに、義務感で選挙にも行っているような気がします。
政治に関して関心がない理由は何だと思いますか?
国会もおっさんばっかだし、今は高齢者向けの政策ばっか。どう考えても若者視点じゃないですよね。だから今時の若者が見たい、知りたいなんて絶対思えないですよね。もっと誰でも取っ付きやすいように、面白そうに見えればいんですけどね。


小さいときからの政治教育により、政治を身近なものに
現代の日本政治を、どのように感じていますか?
なにやってるんだろう?って感じです。本当に政府がやろうとしていることがわかりません。国側が国民誰にでもに伝わるように伝えなければいけないと思います。特に教育の段階から伝えるということが大事。小さい頃から授業として教え、政治を“難しいもの”と思わせないような教育をできるといいですね。日常会話に出てくるくらい軽いものになるように。本当に教えなければいけないことはそういうことではないでしょうか。
今若者に必要な政策とは何だと思いますか?
将来を担う若者が、平等に教育を受けられるような政策ですね。今は機会の平等はありますが、個々の経済状況によって受けられる教育に差が出てしまうので実質的な平等ではないと思います。補助金などの対策で、みんなが貧富の差に関係なく、質の高い教育を受けられるような政策を打ち出していってほしいです。
高校無償化や子ども手当は縮小されましたが、先進国で子どもの学費がタダじゃないなんて日本くらいです。私費で学校に行くから、お金持ちの家の子は頭が良いという構造ができていますが、これはおかしいと思うし、大学だって経済的問題で行けない人がいっぱいいます。お金を使ってでも経済力と学力が比例する現状を何とかしてほしいと思います。







(執筆:相川美菜子/撮影:小島眞司)
大谷祥平「教育の未来を明るく」
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