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2016年4月17日日曜日

長嶋有里議員「既存の考え方に縛られない多様な生き方を!」

逗子市議会議員
長島 有里




高校卒業後、選挙のボランティアをしたことがきっかけで兄の大学の先輩だった長島一由氏と知り合い18歳で結婚。翌年、長女を出産。その後、市長私設秘書を務めながら立教大学法学部に入学。卒業後、逗子市議会議員選挙に初出馬し当選。現在3期目を迎える。趣味は社交ダンス、料理、読書。2児の母。

Opinion#1 : 私の興味分野×政治「“逆パターン”のキャリア形成も、選択肢としてあるのでは」

Opinion#2 : 若者の政治参加「当事者意識がないのでは」



きっかけは元政治家であるご主人との出会い。高校卒業後すぐに結婚、翌年出産。
政治の世界に入ったきっかけは何だったのでしょうか?
私はもともと、政治とはまったく関係のない家庭環境で育ちました。たまたま私が高校生のとき、兄が大学のサークルの先輩の選挙を手伝うことになって、私がそこに兄の代わりに行ったのがきっかけです。そして、その先輩というのが今の主人です。私が高校を卒業したすぐ後の春休み、主人が鎌倉市議会議員選挙に出て、私はボランティアとして手伝いました。選挙が終わるときに、“このまま結婚して一緒にやっていこう”となり、結婚に至りました。だから高校を卒業してすぐの5月に結婚することになりました。
高校を卒業してすぐに結婚?しかも結構年上ですよね!?周りの反対はなかったのですか?
頑張る政治家を応援したいという気持ちがあったし、なにより彼の熱意に惹かれました。確かに一回り以上も年上ですけどね。でも、両親ももともと彼のことを知っていたということもあり、全く反対されませんでした。兄はちょっと嫌そうな顔をしていましたけどね(笑)
その後、すぐにご出産されていますよね?
はい。私は19歳で1人目を出産し、主人は逗子市長選挙で当選、全国最年少市長となりました。市長夫人として、育児と家事をやりながら選挙を手伝ったのですが、今思えば本当に世間知らずでしたし、市長の奥さんということで周りからも色々言われましたね。その時は政治のこともわからないし、同年代のママ友もいませんので、悩みを共有できる友人がいなかったのが辛かったです。
そこからなぜ、自分自身が政治の世界に足を踏み入れようと思ったのですか?
きっかけは、逗子で乳児が置き去りにされた事件です。へその緒のついた生まれたての赤ちゃんが捨てられるなんて、ニュースで耳にするような話が実際に身の回りで起きて本当に驚きました。置き去りにされた乳児には、そこの自治体の首長が名前を付けると法律で定められており、自分たちで名前をつけました。この事件が起きてから、なぜこうしたことが起きるのだろう、政治で解決できないかと深く考えるようになりました。そこで、大学で政治について勉強し、子育てをしながら、大学卒業と同時に逗子の市議会議員選挙に出ました。当選後は議員をやりながら第2子を出産し、この春、大学院を出て、今3期目に入ったところです。



“逆パターン”のキャリア形成も、選択肢としてあるのでは
つまり10代で結婚、出産を経験し、それから大学に入学されたんですね。
そうなんです。私は一般とはキャリアが真逆。大学を出て、仕事をして、結婚をして、子育てをする、というのが一般的だと思うのですが、私の場合、先に出産と子育て、主婦を経験してから、大学に通い、議員という仕事に就きました。晩婚化で不妊に悩む女性も多いですが、若いときに出産してから、逆パターンでキャリアを積んでいくのも一つの選択肢としてあってもいいと思っています。今は仕事がないと保育園に子どもを入れられないと思うのですが、学ぶため、キャリアップのために保育園に入れられるようになれば、女性が先に出産や子育てをするという新たな生き方ができると思います。
でも、家事・子育て・大学を両立させるのは、大変ではなかったのですか?
忙しかったですし、周りと違う生き方をしていたのでママ友もあまり作れず、悩むこともありました。だからその頃、自分のブログに、自分の人生がこれからどうなっていくのだろう、と悩みを書いたこともありました。すると、ブログへのコメントで、“その生き方でいいと思う”と言われたことが心に残っています。今は自分が自分のやりたいことをできて良かったと思っています。そうでなければ、不満やもどかしさが溜まっていたでしょう。若いから両立ができたのだと思いますし、20代は思い切りやって良かったと思っています。
選挙カーを1人で運転。「1人3役やっちゃうようなこともありました。(笑)」
そこから次は、子育てをしながらの選挙ですよね?苦労したことや、工夫をしたことはありますか?
やはり独身男性と同じペースでやることはできないですね。家庭のことがあるので、朝から晩までビラを配るようなことはできません。だから削れるところは全て削って、優先順位を決めてできる限りの範囲でやりました。無理をして体調を崩せば、選挙仲間にも家庭にも迷惑がかかりますしね。
あとは、献金をいただかないというこだわりがあります。しがらみができることが嫌なので、企業からも個人からも一切献金を受けていません。だから、その分、市民活動に参加して交流をしたり、駅で手作りの新聞を配ったり、できるかぎり節約した選挙活動をしています。選挙カーを自分で運転しながらテープで声を流して……1人何役もやっちゃうようなこともありましたね(笑) 省くことは省いて、自分でできることは人に任せないで、何でも自分でやるというのが私流です。
もし政治の世界で男女の割合が逆だったら、待機児童問題なんて起きていない
女性ならではの工夫もされているのですね。ところで、長島さんがいらっしゃる逗子市議会では、男女の不平等を感じることはありますか?
そんなことはありません。逗子市議会は3分の1が女性で、委員会によっては半分が女性なので対等に話すことができます。
でも、男性にとって良い政策、女性にとって良い政策というのがあって、例えば出産の一時金増額の提案が出されたとします。男性議員は、もちろん人にもよりますけど、特定の党やあの議員が嫌いだからという理由で否決するケースがまれに見受けられます。その点、女性議員は、女性の視点で良いと思ったら賛成するので、政策の中身で是々非々に判断できる人が多いように思いますね。そもそも人口の半分は女性なんですよ。なのに、どうして政治の世界に入ると急に割合が減っちゃうのでしょう。女性の声が届かないに決まっています。もし政治の世界で男女の割合が逆だったら、待機児童問題なんて起きていないですよ。


最近は国を上げて働く女性を支援する動きが強いですが、やはり社会では女性の立場が弱いことは残念ですよね。
逗子市の市税収入も約8割が男性です。でも、今の時代は男女が平等に教育を受けることができて、学生時代は、女性が男性に対して能力が劣っていると感じることはありませんよね。ところが、社会に出て、結婚して出産した途端、女性が戦力外と見なされてしまうのはどうしてなのでしょうか。せっかく良質な教育を受けて育った女性を、結婚や出産を機に戦線離脱させちゃうのは本当にもったいない!逗子市では財政上の政策から非常勤の職員を増やしたのですが、そこに子育てが一段落した主婦の方がたくさん働いています。航空会社国際線でCAとして勤務していた経験を持ち、何カ国語も話せるような人までいますよ。そういう方には、どんどん社会に出て活躍していただきたいです。でも、真面目で人柄の良い女性ほど、子どもを生んだら家にいてあげるのが女性の務めだと思っているから、仕事を続けることができないようです。だから、男性も育休をちゃんと取って、夫も家庭経営に参加する。夫婦で子育てを協力して行うことが必要不可欠だし、女性が結婚や出産でキャリアを中断することなく、多様な生き方を選択できる世の中になるべきだと思いますね。


話は変わりますが、今長島さんが関心を持つ社会問題はなんですか?
強い関心を持っていることが2つあります。ひとつ目は“一人暮し高齢者”の問題です。高齢化により、認知症や寝たきりの方が増えていて、逗子でも孤独死が深刻な問題になっています。ふたつ目は、児童養護施設の子どもたちの就労に関することです。私は児童養護施設をまわって子どもの勉強を見たり、就労支援をしたりする活動をしているのですが、施設の子どもたちは18歳で施設を出なくてはならないのです。だから住み込みで働けるとび職に就いたり、旅館で働いたりするのですが、決してその仕事が合っているわけではないので、結局辞めて無職になってしまい、貧困の連鎖から逃れられないという現状があるのです。
これらの問題は行政だけでは対応しきれないので、私はその解決のために、現在NPOを立ち上げようとしています。
“高齢者と若者が一緒に住めるシェアハウス”を構想中
NPOの立ち上げ?どんなNPOなのですか?
高齢者と若者が一緒に住める世代間同居をマッチングするというものです。シニアの見守りにもなるし、若者も人生経験豊富なシニアたちから学べることはたくさんあると思います。児童養護施設を出た若者に限らず、留学生など色々な若者に声をかけて、今後はイベントなどを通じ活動を広げていきたいと思っています。行政はお金も人員もないので、NPOという新しい組織で、たくさんの人を巻き込みながらやっていきたいです。ちなみにNPO法人の名前は、”NPO法人KANATAN”です。神奈川、湘南エリアを中心に活動するのと、かなたんというイメージキャラクターを使うので(笑)今年の秋には設立予定です。是非みなさんに応援していただけたら嬉しいです。


今の若者は、政治に興味を持っていると思いますか?
興味がないわけではなく、個人差が激しいと思います。当事者意識がない人は、やはり関心が薄いですね。


“政治家”を“一般的なキャリアの選択肢”として考えてもらいたい
では、政治に関して関心がない理由は何だと思いますか?また、どうしたら関心を持てるようになるでしょうか?
関心を持つきっかけがないのだと思います。身近な問題でもいいですし、たまたま政治家と話す機会、SNS上で政治を知る機会など、自分事として政治を考えられるきっかけがあると、もっと身近なものとなりますよね。
そのためには選挙をもっとオープンにしていくべきですね。例えば、期日前投票を駅前や若者が集まるショッピングモールでイベント的にやったりするといいと思います。それから、議員インターンシップはすごく良いですね。ああいうところから未来の政治家が生まれるのだと思います。政治塾みたいな場所でただ勉強するのではなく、政治家の仕事を身近に感じてほしいですね。政治家って社会的に浮いた存在で、一般的なキャリアの選択肢として考えてもらえないのですが、もっと政治家という職の風通しを良くしていきたいです。
今若者に必要な政策とは何だと思いますか?
教育に関わる政策です。今、佐賀県武雄市が「花まる学園」という、全国初の官民一体型小学校を始めるという教育改革を行っていて、注目しています。今までの義務教育は、みんなに公平で、画一的で、学習指導要領に沿わないといけないという文科省の決まりがありました。でも、それだとすごく勉強ができる子も平均に合わせなくてはいけないし、逆に勉強が苦手な子はついていけなくなります。だから到達目標だけは決めても、授業の内容はもっと多様であるべきだと思います。


周りの政治家の方は、若い人を配慮していると思いますか?
逗子は高齢化率が30%と高いのでどうしても高齢者向けの政策が多くなりますね。そうなると若者も選挙への関心が低くなると思います。アートフェスティバルや、フィルムコミッションなど地域ブランディングのような創造的な政策に力を入れることで、若い人にも政治ってクリエイティブな側面もあって面白いな!と気がついて欲しいです。どうしても若い人の票が少ないとなれば、政治家たちは若者向けの政策を考えず、高齢者向けのものばかりになってしまいますから。




レールを外れたからこその成長があった。無難な生き方ではなく、“冒険”をしてほしい
最後に、今の若者へのメッセージをお願いします
縛られない生き方をして欲しいです。いつのまにか自分の中にできあがる固定観念を越えて、自分らしい生き方を自分なりにみつけてほしい。そうすれば、世の中がいろんな人材で溢れて、様々な問題が起きても解決できるようになります。私はたまたまレールを外れて生きてきたからこそ、色々な考え方をして、自分の可能性を知ることができたし、大きく成長ができました。だから、あえて無難な道ではなく、“冒険”を選んでいってほしいですね。



(執筆:相川 美菜子/撮影:小島眞司)

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